個性豊かな王様たち、命宮紫微星の話し・後編

紫微斗数

先日の記事に引き続き、紫微星の組み合わせ残り3組をご紹介して行きます。

紫微・貪狼の組み合わせ

命宮紫微の中で一番王様らしからぬと言うか、思い立ったら自らどんどん動く行動派なのがこの組み合わせ。

皇帝・王様というのは何をするにも自分は動きません、動く必要がないからです。
動かなくても周りが自分の変わりに動いて働いてくれますのでわりとゆったりおっとりとした佇まいですが、この「欲望の星」の貪狼星との組み合わせだと自分の欲望の思うがままにすぐに行動に移し賑やか華やかな社交の場に出て行くことを好みます。

また貪狼星は桃花の星ですので、この組み合わせの場合は年齢を重ねても美貌は衰えることなく、華やかな色恋の花を咲かせます。(ただしこれは空亡星同宮の場合は除く。夜の社交の場での派手な遊びや恋愛にうつつを抜かすことに全く興味関心はなくなり、趣味的な学問の世界の方にその欲望は向かいます。)

火星が同宮すれば火貪格となり紫微星も加わり上位者との縁も強まりますので、パワフルに力を発揮してビジネスや事業などの面で有利になるでしょう。

 

紫微・天府の組み合わせ

これは王様の他にもう一人女帝の星が入り、王様が二人並ぶ状態となります。
なので王様らしく心の器は広いのですが物質的にも満たされていて当たり前といったわがままな面を持ちます。

周囲の言うことに染まりやすく影響を受けやすいというのは、前回の紫微独主とこの紫微・天府の組み合わせが特に現れやすいです。

そしてこれは「孤高」を表す組み合わせのため物質面では恵まれていても精神的に虚しさを抱えやすいこと、そして晩婚となりやすいです。
早婚よりも精神面が成熟して大人になった晩婚での結婚がおすすめ。

能力的には優れている面を持つので金融、財務経理方面や専門性の高い技術職などに向きます。

 

紫微・破軍の組み合わせ

この王様の場合は個性が強くインパクトがあります。
なので記憶に残りやすく下手をすると悪目立ちしやすいです。
また独りよがりになりやすくて万能感が強く「自分は成功して当たり前」といった永遠の中二病のような面が特徴。

丑宮に入れば海外との縁が強くなるでしょう。
また地空星(天空星)・地劫星が同宮すれば霊能の力を持つ傾向が出てきます。

 

全ての紫微星に共通することですが、左輔・右弼が同宮すればお山の大将とは違い信頼できる良い家臣に支えられた王様となり格が上がって社会的にも運勢的もワンランク上がる人となります。

同じ星でも同宮する星で出方が変わって来るのが面白い所。
これらの組み合わせを持つ実際の人の性格や言動を観察して行くと「ああ、そういうことか~」と特徴の理解が深まりますので是非やってみて下さい。

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