先日、昨年度2025年の小学館ノンフィクション大賞を受賞したノンフィクション作家、宇都宮直子さんの受賞作「渇愛 頂き女子りりちゃん」の本を読みました。
頂き女子りりちゃんとは、ご存知の方がほとんどとは思いますが、一応あまり良く知らない方のために説明しますと、このような詐欺事件を起こし、2023年に詐欺幇助と詐欺罪で逮捕され、8年6か月の実刑判決を受け2025年から服役中の現在20代の若い女性のことです。
逮捕当時には連日テレビで報道され2023年の年末にはこの「頂き女子」という言葉が何とユーキャンの流行語大賞にノミネートされてしまうほど社会的にとても大きな影響を与えた存在の女性です。
この著作の中にりりちゃんの生年月日が載っていました。
なので三柱ですが、彼女の四柱推命の命式を出してみました。
時日月年
●戊丁戊
●午巳寅
大運 2丙辰 12乙卯 22甲寅 32癸丑 42壬子
パッと見ると、夏生まれの戊土の人でこの三つの柱だけでも火の勢いが強く寅木がそれに加勢しているのが分かります。
この命式だと口はものすごく達者だと思います。
(理由は以前に書いた記事のこちらの命式の方と同じです。)
実際に彼女のYouTubeの動画を見ると、とっても饒舌で言葉は巧みで自分の魅力的な見せ方を良く分かっているらしい賢さや頭の良さも感じます。
可愛らしさもあってこれは人気が出るのも納得です。
火が強すぎて日主の戊が乾燥してひび割れた灼熱の大地になっていて、これでは何も育たない、生み出せない土地です。
時柱に金や水や湿土などの強すぎる火を抑えるものがあるのかどうか?
は分からないのですが、三柱だけでも圧倒的に火や木の勢力の方が数的に優勢なので火の勢力が圧倒的に強いのは間違いないかと思われます。
内格ではなく外格と見た場合、火の印星が格局の喜忌では喜神なのかもしれませんが、日主に対しては多すぎて良くない影響が出てくるでしょう。
実際に子供の頃から肌の炎症がひどくて大変だったりしたそうですね。
(炎症は火が強すぎてお肌の戊が乾燥しすぎているせい)
印星の強い人らしくどこか守ってあげたくなるような魅力的な雰囲気もあるでしょうが、これは自己愛や甘えや依存心、自己承認欲求が強く、チヤホヤと構ってもらってお姫様扱いしてもらわないと面白くないったタイプでしょう。
どこまでもどこまでも自分をチヤホヤお姫様扱いして尽きる事のない自己承認欲求を満たしてくれる人を求める。
著書のタイトルの「渇愛」の言葉がちょうどぴったり合致する感じです。
幼少期に親の愛情が受けられなくてそうなったんじゃないのか?
親の育て方のせいなんじゃないのか?
という考えにもなるでしょうが、著作を読み進めて行くと彼女にDV行為を行っていた父親はさておき、母親からはたっぷりと愛情は貰っていたことが分かります。
それに、子供時代に親からの愛情が薄く虐待を受けていた人の全てがこのようにホスト通いや異性関係などでの偏った愛情で満たされない心を埋めるようになるわけではありません。
本人の性格のことはさておき、何でまた詐欺行為を起こすような犯罪者となり、ここまで社会的にも大きく名前を轟かせるような人になってしまったのか?について。
これはまず大運にあります。
数え年22歳からの大運は甲寅、非常に強い官殺が巡ってきています。
官殺が持つ意味は名誉、権力、権威
また、干自体の甲には甲尊や甲木参天といって天に高く伸びて行くとても尊く身分が高いといった性質を持ちます。
官殺と干の性質の二つを合わせますと、何らかの分野での権威や名声を得る。
またこれは官印相生で出世運となり、彼女がもともと持っている印星を更に強くする原神となります。
印星にも官殺と同じような権力や権威といった性質を持ちますから、社会的に何か絶大な力を持ちそうな大運です。
これが大運で来ており、その少し前からすでに歌舞伎町のホス狂い女子界隈では前が知られていたようですが、ここの大運に入った辺りから
「1ヶ月1000万頂く頂き女子りりちゃんの【みんなを稼がせるマニュアル】」
なるものの情報商材販売を開始して爆発的に売れ始めました。
オンラインサロン登録者もどんどん増え、そこで登録者に向けて日々「おぢ・詐欺のターゲットとなる男性のこと」から高額なお金を騙し取るノウハウの伝授や成果の報告会をしていたそうで、そのコミュニティー内では圧倒的な権力を持つ存在だったようで、これはもう見事なカリスマぶりです。
が、カリスマと同時にこれでは立派な犯罪幇助集団の女ボスです。
このように、彼女のYouTube番組の登録者もどんどん増え、女の敵の気持ち悪いおぢから上手く大金を頂いてそれを全て自分の推しのホストを売上ナンバー1にするために惜しげもなく使うといった、かわいいけれども賢く強かな女性ということで憧れを抱く熱狂的な女性ファンも多数存在したようですが、犯罪集団の女ボスともなると、権威や名声、権力の他に悪名も広まることでしょう。
ここまで人気がありマニュアル販売などでたくさんお金を稼げるくらいに頭も良いのになぜ犯罪の方向に行ってしまうの?
もともと学問の星の印星が強いからちゃんといい学校に行って学歴をつけてきちんとした仕事についていないのはなぜ?
と思うことでしょう。
でも、学齢期の大運が良くないです。
大学進学などの年齢になる17~21歳の卯の大運は良くないです。
日支の午の印星が破れています。
進学したのかもしれませんが、(実際にはトリマーの専門学校へ進学)続かずにすぐに退学しています。
続く22歳からの大運で来た甲寅は調候的にとても良くないです。
この人の命式はこれ以上火を強めて燃やしてしまうのは調候的には良くない命式です。
そこに更に火の勢いを強めるようなものが来てしまうと、火と木の干が強いせいで人気や世間からの注目は集めて人気も出るのでしょうが、同時に調候が悪ければ、調候が良いのと逆の現象が起こり、これは良くない評判、悪名も世間に轟きます。
また、地支を見ると分かるのですが、この人はまともな会社で働いたりなどして社会と関わるのがどうも上手く行かないタイプで、法律を犯すようなことにも関わることになりそうな様子です。
自分が関わる男性ともトラブルを起こすようなことになりそうです。
多額の詐欺被害を受けた男性への億単位の額の被害弁済と、マニュアル販売の売上収益の4000円万円が未申告であったため高額な追徴課税の弁済義務が生じました。
それに対しては彼女の熱心なファンで心ある有志の方が彼女の獄中日記の手記を販売し収益化てその売り上げを弁済に当てようという弁済プロジェクトの活動がありました。
しかしそんなまともな支援活動も、りりちゃん本人が突然の獄中恋愛で関わったヤクザのような男からの入れ知恵か何かのせいか、
「支援団体が得た全ての収益はこの男の口座に振り込め、そうしなければ横領罪で法的処置を取る」
などの一方的な要求をしてきてどうにもならなくなったため、一切の支援活動を中止さざるを得なくなってしまいました。
ホストといい、ヤクザといい、どうもこのような道に外れたような男とばかり縁が出来てしまうようです。
要するにまとめますと、
時柱がないのでこれだけのことしか分かりませんが、
もともとの命式と巡って来た大運の影響でカリスマ的な名声、権威を得るが、調候は悪くなるせいで悪名が高くなる。
まともに社会で仕事する方向に行かずに法律にひっかかるような良くない方向に行ってしまう。
縁のできる異性とも良くない関係になってしまう。
ということでした
32歳からの癸丑の大運の前半頃に出所してくるでしょうが、これは命式の丁火が剋されて消され、また日支の午は丑で相穿されます。
火が強すぎて良くないと言いましたが、火は彼女自身の日主を生み出す源でもありますから、水でじゃばーっと地支も天干も全部消してしまっても良くないでしょう。
これまで自分を守って助けてくれていたものからの守りの力(印星)がガタンと消えて弱くなります。
社会運的にも厳しく、またメンタルや体調面でも良くない苦しい運勢の時期になるかと思います。
りりちゃん本人のみでなく、彼女のお母さんや事件の被害者の男性、りりちゃんの担当ホスト、りりちゃんの熱烈なファンの女性など各方面への綿密な取材でこの事件のことが良く俯瞰できる良書です。
宇都宮直子さんの書籍の解説やりりちゃん自身と事件についての考察が数ある同じテーマの動画の中で私が一番良かったな!と思ったのがこちらの動画でした。
「ホス狂い」や「おぢから頂き」などとは無縁な私に、この極めて特殊で理解不能な歌舞伎町の価値観について知ることができました。

